ひと言でいうと、“農山村で休暇を過ごすこと”、もしくは“体験生活を行うこと”です。大田原ではさらに、“農山村で体験を通しながら地域の方と交流し過ごすこと”を指します。日本では、1992年に農林水産省が農村地域政策としてグリーン・ツーリズムを唱え、各地で実施されはじめました。大田原市でも各地で独自に行われていた活動を一体的に推進するため、2012年に市をあげて「大田原グリーン・ツーリズム推進協議会」を発足いたしました。また、民間のノウハウや安全管理能力、サービス精神を取り入れるため株式会社大田原ツーリズムを設立し、この度大きく推進するに至りました。
近年、多くの教育機関が修学旅行として農村を訪れ、教育活動の一環としてグリーン・ツーリズムを役立てています。希薄化する人間関係を改善し、産業や文化・歴史への理解を深めることで、豊かな心を育むことができます。地域の魅力を最大限に活かし、体験や交流を通して掛け替えのない感動を味わえることがグリーン・ツーリズムの魅力です。
美しい自然があって、豊かな恵みが生まれ、こころ優しい人々が暮らす、栃木県大田原市。私たちはここを、誰もが「ただいま」と言って帰っていける、心の“ふるさと”にしようと考えました。今、都市は人口が増え核家族化が進んでいます。一方で本来“いなか”と呼ばれる地域は過疎化や高齢化で、次第にその姿さえ消えかかっています。日本古来の伝統的な生活、産業、歴史、文化などの伝承が残る地域なのに、都会の子供たちはそれを知らぬままに“いなか”は失われていくのです。 子供たちだけでなく、明日を生きる私たちは皆、疲弊する毎日の生活の中で心に落ち着く場所が必要です。それが“ふるさと”の存在です。私たち「(株)大田原ツーリズム」は、いつでも戻れる“ばしょ”を、居心地の良い家族となる“ひと”を、からだに優しい本来の“たべもの”を、提供していきたいと考えています。「生きる力」や「人間形成力」を育む“いなか”の、本物の生活を体験していただきたいと考えています。