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農家さん紹介

大田原の農家さん紹介

五月女農園 農から食までの教育、そして、郷土文化の発信。

五月女農園イメージ 五月女農園図版

49年。五月女さんが農業を始めてから、これまで経過した時間です。五月女さんは現在、農作業だけでなく、県内外から多くの皆様を受入れて交流会を開いており、今までの交流人口の数では県内でも抜群の数の体験指導をしている農家さんです。交流会には、園児から小学生とその保護者の方々が参加し、さつまいもの苗植えやお米の収穫、昔の農機具を使いながらの脱穀体験、手作りこんにゃく作りや採れたての野菜を使った調理活動も行っています。また、夏には近くに流れる小川で、子どもたちに生き物の採取の体験を通じ、「農業、自然体験を通して食の大切さや生きる力を育んでほしい。」という想いのもとで、農から食、そして、環境にも配慮した体験活動をしております。
さらに、稲刈りが終わった後に、新米を炊いたご飯や実際に使用した農機具、お神酒を奉納していた歴史についても語らいます。現在失われつつある地元の祭りや伝統行事といった郷土文化を、体験に来てくれた人たちと楽しみ、文化まで伝えていくことが、今の日本や地域を支えていく上で大切な教育だという想いがあります。

五月女農園イメージ

前田牧場 循環する農業。安心して食べられるものを作りたい。

前田牧場イメージ 前田牧場図版

2500頭のホルスタインを育て、米30ヘクタール、更に12ヘクタールの畑でブロッコリー、アスパラ、トウガラシなどを栽培する前田牧場は、1969年に飼い始めた一頭のホルスタインと、先代からの5ヘクタールの畑からスタートしました。前田牧場の肉は、さっぱりしていてクセがなく、赤肉のおいしさを十分に味わうことができます。しかも、鉄分豊富で低カロリーです。秘密は、牛の寝床に杉のバーク(樹皮を細かくしたもの)を敷いていることです。バークは牛の体を傷つけず、牛が快適に過ごせ健康になります。また牛舎の臭いやハエなどの発生が減ります。前田牧場周辺の地下水が家畜や野菜の栽培に向いていることも大きな要因となっています。
糞尿を吸収したバークを回収し、発酵施設で空気を送り込みながら熟成させて堆肥にします。こうしてできた堆肥は嫌な臭いがせず、繊維質が多く土壌改良効果があり、持続性のある良質な肥料になります。前田牧場ではこの堆肥を年間三万トン生産し、地元の農家やホームセンターなどへも供給しています。自らの手で牛を育て、堆肥を作り野菜を育てる循環する農業(循環型農業)を行っています。家族に安心して食べさせることができるものを、というのが前田さんの考えです。

古谷農産 有機農法。百年先、未だ見ぬ子孫にも郷土の自然を伝えたい。

古谷農産イメージ 古谷農産図版

古谷さんは、農業を始めて今年で26年になります。古谷さんの家は元々農家を営んでおり、2001年から有機による稲作に取り組みはじめました。試行錯誤を繰り返し、今では、米8.7ヘクタール、麦8ヘクタール、大豆7.8ヘクタールを有機栽培で作っています。農薬を使う農法でもこれだけの面積を耕作するのは大変なことですが、草取りなど手作業の多い有機栽培で、となると想像を絶する苦労があります。
古谷さんの米づくりは「深水農法」といわれる農法と「米ぬか農法」といわれる農法を組み合わせた方法で行い、無駄がなく環境に負担がかからない循環型の農法に取り組んでいます。こうして作られたコメは、粒立ちがはっきりしていて、冷めても甘みがあります。
農薬を使い続ければ、虫は世代交代が早いからすぐ抵抗力がつき、また新しい農薬をまくという悪循環に陥り、農薬が地球上に残留していきます。農業は地球の環境に大きな影響を与えます。人間も小さな虫も一つの命に変わりはない。地球の環境を守り、生物多様性を維持できる農業にしたい。これが古谷さんの心の底からの思いです。

増村農園 農業についてグリーン・ツーリズムを通じて楽しみ、伝えていきたい。

増村農園イメージ 増村農園図版

増村英樹さんはお父様の代から農業を始めた2代目農家さんです。現在は、大田原市中心部近くの畑で大根やレタス、キャベツなど季節に合せた野菜を栽培されています。無農薬農法にも取り組まれており、大量の野菜を生産して出荷で終わるのではなく、お客様のニーズに応えて消費者の目線で農業をすることの大切さを考えております。さらに、畑から少し離れた那須連山を一望できる場所では、ビニールハウスでブルーベリーや花などの栽培をされています。
ブルーベリーや花の収穫はもちろんブルーベリーのジャム作りやフラワーアレンジメントの体験も指導しております。他にも、地元幼稚園・小学校のイベントや授業の一環として収穫体験に協力されたり、都内の中学校で食育について授業をされるなど多様な体験や教育に関して活動をしております。それらの体験活動に対しての強い想いは、農家では珍しいグリーン・ツーリズムのインストラクターの資格を持つことからも言えます。「参加された方が、安全かつ有意義に体験してもらう」という考えのもと、様々な体験活動の他に、農業の様々な形と価値を体験・交流を通して多くの人達に伝えていきたい。増村さんの心の底からの思いです。